- サイト設計ってやる必要あるの?
- サイト設計の具体的なやり方を知りたい
収益目的でブログをはじめる場合、サイト設計は必須です。
しかし、「サイト設計が大事と聞くけど、結局どうしたらいいか分からない」と諦めてしまう方が多いです。
私自身、はじめてブログを作ったときは、どうやってサイト設計すればよいか分からず闇雲に記事を量産していました。
当然ですが収益は0円。その後、一からサイト設計をやり直したことで、少しずつ収益が発生するようになりました。
そこでこの記事では、初心者の方が私と同じような失敗をしないために、サイト設計のメリットから具体的な手順までまとめて解説します。
この記事を読んで実践すれば、ブログ初心者でもサイト設計ができるようになります。
収益化を目指すなら、絶対にサイト設計をしていきましょう
サイト設計とはブログの完成形を決めること
収益目的の特化ブログでは読者の悩みを解決し、その対価として報酬を得ます。
しかし、深い悩みは記事単体では解決できません。そこで複数の記事群やブログ全体で解決していきます。
ブログ全体で悩みを解決するためには、読者が求める記事をわかりやすく整理した構造のサイトを完成させる必要があります。これをあらかじめ考えることがサイト設計です。
ブログ全体で悩みを解決するためにサイト設計をします
価値ある情報を分かりやすく読者に伝えるために、サイト設計は必須です。
特化ブログでサイト設計するメリット4つ
サイト設計は、読者・ブログ運営者ともにメリットがあります。具体的メリットは次の4つです。
- 読者満足度が向上する
- 収益化しやすい
- ブログの全体像が分かる
- 効率的に記事作成できる
読者満足度が向上する
読者が求めている情報や課題を明確にし、それを解決する記事を書くことで、知りたい内容にすぐアクセスできるブログが実現します。
また、関連性の高い記事同士を適切にリンクさせておけば、読者は順序立てて理解を深めていけるため、滞在時間の延長やリピート訪問につながりやすいです。
このように、ストレスなく情報収集できるサイトは、読者満足度が向上し信頼性が高まります。
結果、検索エンジンからの評価も高まり、アクセス数増加が期待できます。
読者満足度を上げることが何よりも大事です
収益化しやすい
読者の悩み解決までのプロセスが明確なため、読者の関心にマッチした商品やサービスを紹介しやすくなります。
極端な例ですが、ゴルフ初心者にプロ仕様のクラブセットを紹介しても購入してくれません。ゴルフ初心者の悩み解決にマッチした商品ではないからです。
この場合、初心者用の安価で扱いやすいゴルフクラブやマンツーマンゴルフ教室などの紹介がベターです。
売る商品は複数あっても構いません。しかし、紹介する商品が増えると必要な記事も増え、ブログ完成に時間がかかってしまいます。
まずはメインで売りたい商品やサービスを1、2個にしぼることをすすめます。
読者の悩みを解決できる商品やサービスを紹介すれば購入されやすいです
ブログの全体像が分かる
サイト設計をすることで、ブログの全体像が明確になります。
全体像を把握することで、読者の悩み解決に必要なカテゴリー分類や記事が分かり、ブログの方向性がブレにくくなります。
サイト設計によりおおよそのブログ規模が分かるので、完成までに必要な労力をイメージできることもメリットです。
なお、記事が多くなりすぎるとブログ運営の難易度が上がります。初心者は40記事程度で完成するブログを作るようにしましょう。
このように全体像が明確なブログは、読者だけでなく検索エンジンからも評価されやすく安定したアクセスを得られるようになります。
【100記事を目標にする必要はない】
「まず100記事書きましょう」という話を聞いたことがある方も多いと思います。しかし、記事数を目標にする必要はありません。
大事なことは、読者の悩みを解決するために必要な記事を書くことです。役に立たない記事をいくら増やしても、読者の悩みは解決しません。
とは言え、はじめは記事を書いて経験を積むことも重要です。文章について勉強しながら記事を書き続け、スキルアップしていきましょう。
効率的に記事作成できる
あらかじめ必要な記事が分かっているため、効率的に記事を執筆できます。
加えて、カテゴリーを整理できていれば、関連記事を適切に内部リンクでつなぎやすく、読者の悩みを解決しやすいブログとなります。
サイト設計せず行き当たりばったりで記事を書くと、ブログのコンセプトとズレた記事を作ってしまうことは本当によくあるケースです。その結果、ブログの収益化が遅れる原因となってしまいます。
効率よく記事作成を進められるサイト設計ができれば、ブログ運営の負担を減らすだけでなく、読者満足度の向上や収益向上も期待できます。
必要な記事だけに注力し、無駄な労力を省きましょう
特化ブログでサイト設計する具体的なやり方7ステップ
サイト設計は次の7ステップで進めていきます。
- ゴールを決める
- コンセプトを決める
- 売る商品を決める
- 最低限必要な記事を考える
- 記事をカテゴリーごとに分ける
- まとめ記事(ピラーページ)を考える
- マインドマップでまとめる
ステップ1:ゴールを決める
サイト設計の最初のステップは、ブログ運営のゴールを決めることです。
なぜなら、ゴールによってブログ運営戦略が大きく変わるからです。
はじめにゴールを決めないと、戦略が立てられません
収益目的であれば、金額によって「扱う商品」や「集客する読者数」は異なります。月20万円稼ぐのがゴールなら、それを達成できる金額の商品とアクセス数を集めなければなりません。
一方で、WEBライティングやブログ運営スキル習得が目的であれば、紹介する商品を選定する必要はなく、書きやすい記事を執筆すれば問題ありません。
このようにゴールを明確に決めることで、サイト全体の方向性が固まります。ブログを成功させるためには、ゴール設定が不可欠です。
ステップ2:コンセプトを決める
コンセプトとは、ブログ全体で伝えたいメッセージやテーマを指します。ポイントは、「誰の」「どんな悩みを解決するのか」を明確にすることです。
このとき、初心者の方はなるべくテーマを絞ることが重要です。テーマを絞ることで専門性が増し、他のブログにはない価値を提供できます。
ゴルフブログを例にすると、以下のようにコンセプトを設定します。
このようにコンセプトを狭めることで、記事の内容が統一された一貫性のあるブログ作りが可能です。
一貫性のあるブログは読者の信頼を得やすいです
自分が発信できる価値ある情報は何なのか、慎重に考えて決めましょう。
ステップ3:売る商品を決める
コンセプトを踏まえ、ターゲットとなる読者層の悩みを解決できる商品を選びましょう。
先ほど例に挙げた「会社の付き合いでなんとなくゴルフをはじめた社会人1年目の男性が、コースデビューするまでを支援するブログ」の場合、初心者向けのゴルフ用品一式が該当します。
商品が決まると、関連する記事も明確になり、読者に有益な情報を提供しながら購入への導線を作り出すことも可能です。
紹介できる商品やサービスは、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)に登録することで探せます。
代表的なASPは次の5つです。まずは業界最大手で広告数も多いA8.netから案件を探してみましょう。
商品がなければ、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの商品を紹介する物販アフィリエイトを利用します。AmazonはAmazonアソシエイト、楽天市場は楽天アフィリエイト、Yahoo!ショッピングはもしもアフィリエイトで提携可能です。
ASPについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
▶おすすめアフィリエイトASP10選【ブログ初心者向け】
【ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)とは】
「広告を出したい会社」と「広告を自分のブログで紹介したい人」を仲介する会社です。ほぼすべての収益ブログでは、ASPを経由して広告主から報酬を受取ります。
たくさんの広告から自分に合う広告を見つけられ、広告主とブログ運営者がスムーズに取引できるようサポートしてくれます。
ステップ4:最低限必要な記事を考える
想定する読者の悩みを解決するまでに必要な記事を洗い出します。
このとき、最低限必要な記事だけをピックアップしましょう。必要な記事とは、読者が求める基本的な情報や、ブログのコンセプトに沿った主要な記事のことです。
例えば初心者向けのゴルフブログなら、ルール説明や用語説明などの基本知識をまとめた記事です。
企業サイトのような強い競合がいても、読者にとって必要な記事であればリストアップしておきましょう。ブログを読む読者の悩み解決が最も大切です。
記事が多くなると、品質低下につながるだけでなくブログ完成までの時間が長引きます。後からの追加は簡単なので、必要になったら記事を作っていけば問題ありません。
目安は40記事です。40記事より多くなるのであれば、もっと絞ったブログテーマになるよう考え直しましょう。
必要な記事以外は除外しましょう
ステップ5:記事をカテゴリーごとに分ける
ステップ4で洗い出した記事をカテゴリーごとに分類していきましょう。関連記事のカテゴリー分けにより、読者は探している情報に素早くアクセスでき、満足度が上がります。
また、関連性の高い記事が1つのカテゴリーにまとまることで、回遊率も上がり滞在時間の増加も期待できます。
ただし、カテゴリーは4個までに抑えるほうが無難です。カテゴリーが多すぎると、読者はどこから情報を探せばよいか分からずストレスになるからです。
各カテゴリーで記事数が偏らないようにするためにも、1カテゴリー10〜20記事程度を目安に構成を考えましょう。
加えて、「その他」カテゴリーは作らないようにすべきです。「その他」カテゴリー内にどんな記事があるか読者に伝わらず、離脱につながります。
これらの点に注意したカテゴリー分類は、検索エンジンからもブログ構造が評価されやすいです。結果として、読者満足度の向上だけでなく、アクセス増加が期待できます。
適切なカテゴリー分けは、読者だけでなく検索エンジンにも評価されます
ステップ6:まとめ記事(ピラーページ)を考える
特定のテーマや話題に関する情報を、網羅的に集めたのがまとめ記事(ピラーページ)です。
まとめ記事では各トピックの概要をまとめ、詳細は内部リンクで別記事に誘導。これによって、読者は必要な情報を一度に把握できサイト内を回遊しやすくなります。
例えば、「硬式テニスルール」のまとめ記事には、シングルスルール、ダブルスルール、団体戦ルール、用具ルール、ウェアルールなど、さまざまな情報を1つの記事に集約します。
内部リンクで関連記事とつながるまとめ記事は、検索エンジンにも評価されやすい記事です。まとめ記事を中心に、各記事を孤立させないように意識して配置しましょう。
リンクされていない孤立した記事を作らないようにしましょう
ステップ7:マインドマップでまとめる
マインドマップとは、ブログ構成や記事の関係性を一目でわかるようにするツールです。
洗い出した記事をマインドマップでまとめることで、ブログの構成が一目でわかり、全体像をつかみやすくなります。
マインドマップ作成ツールは何を使っても大丈夫です。もし迷うなら、私を含め多くのブロガーが使っているMindmeisterというツールがおすすめ。
無料で3つまでマインドマップを作成でき、サイト設計するには十分な機能を持っています。
1度マインドマップでまとめると、後々の修正や追加もスムーズになり、継続的なブログ運営にも役立ちます。
マインドマップは視覚的に分かりやすく、ブログの全体像を把握しやすいです
特化ブログのサイト設計に悩んだら
実際にやってみると分かりますが、サイト設計はかなり難しいです。これまで説明してきた方法を実践しても、思うように進まないことがあるかもしれません。
そんなときは、今までの人生で得意だったことや困った経験を1つずつ丁寧に思い出していきましょう。自分では気付いていないだけで、他の人にとって役立つ情報が見つかるはずです。
もしサイト設計に時間がかかりすぎてブログをはじめられない方がいたら、途中でもいいのでブログを書き始めてみましょう。サイト設計で挫折し、ブログ開始前に諦めてしまう状況は避けるべきです。
サイト設計で挫折して、ブログを諦めてしまうのは本当にもったいないです
はじめてのブログでは、運営していく間にサイト設計は変わっていきます。はじめから満点の設計を目指す必要はありません。
実際に記事を書き始めてから、ブログの方向性や自分の得意分野がはっきりすることも多いです。その経験をもとに後から設計を見直すことも十分可能です。
まとめ:サイト設計にチャレンジしよう
サイト設計は難しいですが、初心者の方もぜひ積極的にチャレンジしてほしいと思います。サイト設計によるメリットは次の4つです。
- 読者満足度が向上する
- 収益化しやすい
- ブログの全体像が分かる
- 効率的に記事作成できる
はじめから完璧を目指す必要はありませんが、「大まかでいいのでサイト設計をした上でブログをはじめる」ということが大事です。
ざっくり設計しておくだけでも、記事の方向性が明確になり迷いなく進められます。
サイト設計は次の7ステップで進めていきましょう。
- ゴールを決める
- コンセプトを決める
- 売る商品を決める
- 最低限必要な記事を考える
- 記事をカテゴリーごとに分ける
- まとめ記事(ピラーページ)を考える
- マインドマップでまとめる
サイト設計が終わったら、実際にブログ記事を書いていきましょう。詳しい記事の書き方は「WordPressでの記事の書き方・投稿方法完全ガイド【ブログ初心者向け】」という記事で解説しています。
これからブログをはじめる方は、こちらの記事を参考にしてください。初心者でも迷いなくブログを始められるよう丁寧に解説しています。
参考になればうれしいです。ありがとうございました。